TinyMac作成例(コンパクトMac風小型PC/Raspberry Pi Zero)
はじめに
thingiverseや、instructablesで見かけたミニチュアMacを作成した。実機の約1/3サイズでRaspberry Pi Zero系を内蔵することができる。最近(2023年10月時点)入手しやすくなったRaspberry Piを含め、使用したパーツとその入手先を記載しておく。筐体のstlデータや詳細な作成手順は作者ページを参照してほしい。フロントパネルデザインはPlus、SE、SE/30、Classicの4パターンあり、Classicを選んだ。
https://www.thingiverse.com/thing:5216238
https://www.instructables.com/Making-a-Tiny-Mac-From-a-Raspberry-Pi-Zero/
なお、作者ページではラズパイゼロが入手困難(2022年5月時点)として、ラズパイ3を用いたもう一回り大きなバージョンも用意されている。
https://www.instructables.com/Making-a-Small-Mac-From-a-Raspberry-3/
使用パーツ
・Raspberry pi Zero 2W
日本の一次代理店であるKSY、スイッチサイエンスから適正価格で購入できる。見ている限りではKSYのほうが在庫があることが多い。
https://raspberry-pi.ksyic.com/main/index/pdp.id/849,850,851/pdp.open/849/
https://www.switch-science.com/products/7600
ひと頃よりも落ち着いてきたとはいえ、まだまだ高値を付けているショップもあるので要注意。
・液晶パネル waveshare社製ラズパイ用2.8インチ(解像度 480×640、HAT接続)
アマゾンより入手 https://www.amazon.co.jp/dp/B09828MFBF/
480×640と縦長なのでRotate設定して使用する。設定方法はメーカーサイトに記載あり。
https://www.waveshare.com/wiki/2.8inch_DPI_LCD
・GPIO延長ケーブル
この液晶パネルはHAT接続でラズベリーパイのGPIOに直接接続できる構造のため、延長ケーブルが必要となる。接続時は向きに注意。今回は手持ちのリボンケーブルをピンヘッダにはんだ付けして自作したので実際に購入したわけではないが、amazon等で販売されているラズパイ用GPIO延長ケーブルが使用できると考えられる。
・microSD-SD変換延長ケーブル
ラズパイのmicroSDスロットをSDに変換し、前面に持ってくるために使用。
アマゾンから入手 https://www.amazon.co.jp/dp/B08R8CM8HQ/
作者ページではこのSDカード延長を用いる場合/そうでない場合の2パターン用意されている。
・ボルト/ナット
背面ケースとフロントパネル、SDカードホルダー、Raspberry Pi本体を固定するためにそれぞれ3つ。手持ちのものでサイズが合うものを使ったがホームセンターで入手可能。
・他、Raspberry Piを使用するための小物たち
microSDカード、電源用USBケーブル(スイッチ付きだとやりやすい)、USB変換(microB->typeA)やUSBハブ、電源アダプター、SDカードリーダー等々。音声出力のためにUSBオーディオもあるとよい。
3Dプリント時の設定
- 機種:Creality Ender-3 S1 Pro
- 使用フィラメント:Creality PLA (white)
- Resolution:0.20mm
- Infill:15%
- サポート:あり
- ラフト:なし
完成写真
周辺にあるキーボードやマウスと比べるとその小ささがよくわかるが、とにかく可愛い。この画面で何か操作をするのは難しいかもしれないが、懐かしのMacが手元で動いているという喜びが大きい。この見た目で家庭内でちょっとしたサーバとして稼働させておくのもまた良し。